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子どもの姿勢と歯並び

【子どもの姿勢と歯並びについて考えます】

今回は「食事中の姿勢と子どもの歯並びの関係」について考えます。

あまり知られていませんが、実は歯並びの良い・悪いは乳歯時代、つまり6歳頃までが決めてと言われています。歯並びは遺伝も影響することがあります。

しかし、お父さんやお母さんの歯並びが悪いお子さんでも乳歯時代の食事中の姿勢に気を付けることで、きれいな歯並びになるケースもあります。お子さんの正しい歯並びを育てるために乳歯の時期からできることがいくつもあります。

今回はその中の1つである「食事中の姿勢」についてお話していきます。

1.きれいな歯並びには顎の成長が欠かせない

5~6歳くらいまでの食事中の姿勢は正しい顎の成長に大きく影響を及ぼします。しっかりとした姿勢で食事をしないと十分に顎が成長しないため、これから生えてくる永久歯の並ぶスペースが不足し、傾いて生えるなど、歯並びが悪化してしまいます。みなさんのお子さんが普段お家でどのような姿勢で食事をしているか意識したことはありますか?

ぜひこっそりお子さんの食事中の姿勢をチェックしてみてください。

2.注目して頂きたい3つのチェックポイント

①両足の裏が床にしっかり付いているか

最近ではほとんどのご家庭で椅子とテーブルを使った食事をされていると思いますが、多くのお子さんが大人用の椅子に座り、足をブラブラさせた状態で食事をしているというデータがあります。椅子に座って足がぶらぶらしていると、噛む際に力が入りません。結果として硬いものも噛めず顎の成長もダウンしてしまいます。お子さんの成長に合わせて足置きの高さ、椅子の高さを調整できる椅子を用意できれば理想ですが、難しければ一時的に足元に雑誌、箱、辞書などを置いて両足の裏がしっかり付くようにすることが大切です。

②首や背筋が傾いていないか

食事中テレビをつけっぱなしでいると、お子さんがテレビに気を取られて横を向いたまま食べたり、後ろを振り返ったりと首や背筋が傾いたまま食事をしてしまうことが多いです。背筋が左右どちらかに傾いた状態で食べていると片側の歯ばかりで噛むため、よく使う側の顎が、あまり使わない側の顎よりも発達します。その結果、左右の顎の成長のバランスが崩れ、歯並びや噛み合わせが悪化するリスクが高まります。食事中はテレビを消して会話を楽しむことが理想ですが、どうしても見る必要があるときは座る向きをテレビの正面にし、食事中の姿勢がまっすぐになるようにしましょう。

③テーブルの高さとテーブルまでの距離

テーブルの位置が高すぎたり、テーブルまでの距離が遠いと食べにくく姿勢が悪くなってしまいます。テーブルの高さが、胸とおへその真ん中あたりにくるよう調整しましょう。大人用の椅子で調整が出来ない場合はクッションやタオルなどで座る高さを調整してみてください。またテーブルと身体の距離は握りこぶしが1つ入る程度の距離をあけましょう。

まとめ

現在では矯正治療をされるお子さんが増えていますが、やはり歯並びが悪ければ悪い程時間も治療費用もかかってしまう傾向があります。例え矯正治療が必要になったとしても、子どものうちから食事の姿勢に気を付けることでおおがかりな矯正治療にならない可能性も高まりますし、お子さんの負担も少なくなります。ぜひ食事の際はお子さんの姿勢をこまめにチェックしてあげましょう。

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