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歯周病になるリスクが高まるのはいつ頃?~歯の学校~

【歯周病になるリスクが高まるのはいつ頃?】

Question1

歯周病になるリスクが高まるのはいつ頃?

  • リスクが高まるのは30代以降。30代後半には重症化した人も目立ち始めます。

    厚生労働省の調査によれば、30代になると3人に2人が歯周病です。また、進行した歯周病の目安のひとつは、「歯と歯ぐきのすき間の溝(歯周ポケット)の深さが『4mm以上』」となっています。歯周病は痛みなどの自覚症状が少ない病気で、知らぬ間に進行してしまうと、口元の見た目が悪くなる・不快な口臭の原因になるなど対人関係に影響することも…。
    また、糖尿病などの全身疾患にも影響を及ぼします。予防のためには、日頃の適切なケアが大切です。併せて、年に2回以上は歯科医院などで歯ぐきの健康状態をチェックしてもらい、歯みがきだけでは取りきれない歯石を専用の器具で除去してもらうなどのプロフェッショナルケアを受けて、お口の健康を保ちましょう。

    歯と歯ぐきのすき間の溝(歯周ポケット)の深さが4mm以上ある者の割合

    デンタルフロスを併用することで歯垢除去率は86%に上昇する

    厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」

Question2

プレママの歯周病リスクが高いってホント?

  • 妊娠中の不安定な体調や、女性ホルモンの増加などが、歯とお口の健康に影響を及ぼします。

    プレママの歯周病リスクが高まる理由は大きく3つ挙げられます。①つわりなど不安定な体調により十分なお口のケアができない。②歯周病菌が栄養源として好む女性ホルモンが増える。③ホルモンバランスの影響で唾液が減り、お口の中の自浄機能が落ちて細菌が増える。
    健康で元気な赤ちゃんを産むためには、プレママの歯とお口の健康を守ることはとても大切。プレママが歯周病だと、「早産」や「低体重児出産」のリスクが高まると言われています※1。下記のポイントを参考に、妊娠中も上手なお口のケアを続けましょう。
    また、自治体などが行っている妊産婦向けの歯科健診を利用してお口の健康維持に努めてください。
    そしてもちろん、かかりつけの歯科医院などの受診も可能です。その際は必ず、妊娠中であることを歯科医師、歯科衛生士に伝えてください。妊娠の可能性がある場合も、その旨をあらかじめ伝えておくと安心です。

    プレママのお口のケアのポイント
    デンタルフロスを併用することで歯垢除去率は86%に上昇する
    デンタルフロスを併用することで歯垢除去率は86%に上昇する

Question3

お口の中に歯周病菌がいると、必ず歯周病になるの?

  • 歯周病の原因菌をもっていても、その発症を抑えることは可能です。

    歯周病菌は、生まれたての赤ちゃんこそもっていないものの、社会生活の中で人と触れ合ううちに感染するとされています。ただし、歯周病菌を体内にもっていたら、誰もが必ず発症する、というわけではありません。歯周病の直接的な原因は、「歯垢(プラーク)」。これを、セルフケアとプロフェッショナルケアでしっかりと除去することが歯周病の予防にはもっとも大切です。
    しかも、最近の研究では、歯周病菌をコントロールしてお口の中を清潔に保つことが、全身の免疫力を維持するということが分かってきました※2。昨今のコロナ禍においては、感染症対策の観点からもお口の中を清潔に保つことが重要と言えます。
    さらに、不規則な生活や喫煙習慣なども歯周病リスクを高める原因になります。若いうちから生活習慣全般を見直して、歯周病予防に努めましょう。

    デンタルフロスを併用することで歯垢除去率は86%に上昇する

 

引用:なぜ?なに?歯医者さん|「歯の学校」 WEBで学ぶ、歯と口の健康。|日本歯科医師会 (jda.or.jp)

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