
一般歯科
歯を失う主な原因は2つです。何だと思いますか?
答えは菌と力です。
菌によっては生じるものは、虫歯と歯周病です。虫歯によって歯がやられてしまうか、歯周病菌によって骨が溶かされ、歯が抜けてしまうか、です。
力に関してはくいしばり、歯ぎしりなどはもちろん日々の食生活、つまりは歯と歯がふれ合うすべての事です。
力によって歯がダメになる場合、周りの骨や歯の状態、顎の筋力、くいしばりの習慣など状況は様々です。当然ではありますが、歯が28本すべてあって、お口の中をきれいにされている方は力でダメになる事はまれです。
一方で大きな入れ歯や、長いブリッジを入れている方は比較的リスクは高いと言え、入れ歯やブリッジはなくなってしまった歯の代わりを隣の歯に負担する治療なので力の負担は当然大きくなります。
インプラントは周りの歯、残っている歯に負担をかけず、かぶせるために削らずもともとの歯の噛み合わせに近づける唯一の治療と言えます。
インプラントは周りの歯を守りながら、健康な噛み合わせを得られる先端医療です。保険適応外で、比較的期間が長い(骨の治り・結合を待つため)ものです。が、食生活においてそれ以上に価値を提供できるものと自負しております。
当然ではありますが、先端医療と言えど、万能なものではありません。お口の中の状態やニーズは人それぞれです。細かい点など疑問点もいろいろあると思います。インプラントについて十分にご理解いただきたいですが、すすめる事はいたしません。お口の中の状態に合わせてより詳しく知りたい方はお気軽にお声掛けください。
比較的、新しい治療法であるインプラントは画期的な治療ではありますが、はじめて受けられる方は不安を感じるものだと思います。
当院では患者さまの噛み合わせや口腔内の状況、ライフスタイルに合わせた最善の治療を行わせていいただくのはもちろん、より安心して治療を受けていただくために、術後5年保証を実施しています。
万が一、術後5年以内にインプラントの不備などが出た場合にはご連絡ください。無料で再治療させていただきます。こちらの保証は、定期的なメインテナンスを受けていただく必要がありますので、詳しくはお越しの際にご相談ください。
当院では、より手術の確実性を高めるために、CT撮影を行っています。安全なインプラント治療を行うためには、歯や顎の骨の精密検査が欠かせません。
CTとはComputedTomographyの略で、コンピュータによって人体の断面写真を撮影し、身体の組織を詳細に解析することができる医療用診断機器です。歯科用CTは、照射量が非常に少ないものですので、安心して受けることができます。レントゲン写真で確認するのが難しかった、歯や顎の状態をCT撮影により把握し、より安全性の高いインプラント治療を実現します。
インプラント![]() |
ブリッジ![]() |
入れ歯![]() |
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治療法 | 失った歯根の代わりに人工の歯根(インプラント)を埋め込み、それを支えとして歯を作る治療法 | 歯を失った場所に人工の歯を、両隣の歯を土台にして、人工の歯を支える治療法 |
歯を失った場所の周囲に金属の留め金をつけて固定させる治療法 取り外しが可能 |
メリット |
・天然歯のように顎の骨に固定するので、違和感がなく噛むことができる。 ・硬いものを噛むことができるようになる。 ・周りの歯を削らない |
・固定式であるため、装着しても違和感があまりない。 |
・ブリッジのように健全な歯を削らずに補える。 ・比較的治療が簡単 |
見た目 | 自分の歯に近い | 保険適用外のセラミックを使えば自分の歯に近くなる | バネが見える部分もある |
日常の手入れ | 通常の歯磨きと同じ | 通常の歯磨きと同じ | 外して洗浄する |
保険適用 | 自費治療 | 保険適用可能 | 保険適用可能 |
治療期間 | 4ヶ月〜1年(状態による) | 2週間〜2ヶ月 | 1ヶ月〜2ヶ月 |
治療時・ 治療後 のリスク |
・インプラントを顎の骨に埋めこむ手術が必要 ・全身の疾患がある場合には治療ができない場合がある |
・ブリッジを固定するために健康な歯を削ることがある ・支えている両隣の歯に負担がかかる |
・バネによる隣の歯への負担が大きい ・噛む力が健康な状態に比べて20〜50%くらいになる ・取り外して手入れをする必要がある |
※ノーベルバイオケア社の製品をご希望の患者さまへは推奨医院をご紹介しています。
インプラントのメリット・デメリット
インプラントのメリット
・歯を失ったままにしておくと顎骨の量が減っていくが
咀嚼することで骨に刺激を与え
骨の量が減っていくのを防ぐことができる
・失った歯の数が多くても咀嚼力を回復することができ
安定した噛み合わせを長期間保つことができる
・審美性に優れ、天然歯と遜色のない色と形に
仕上げることができる
・定期検診を受け、毎日の口腔ケアを行うことで
長期間安定した状態を保てる
・生体親和性の高いチタンを使用しているので
金属アレルギーのある方でも安心して使用できる
・噛み合わせや口元がキレイになるので
アンチエイジング効果がある
インプラントのデメリット
・外科手術のリスクがあり口腔内の状態によっては
適応できない場合もある
・安定した状態を保つために、ブラッシングなどの
毎日の口腔ケアや、一か月〜半年に一度の
定期メインテナンスが必要
・治療後にネジがゆるむ、人工歯が取れる、歯が欠ける
インプラントが折れるといったことがある
・治療時間は2〜6か月と比較的長く、費用も比較的高い